役名は「フジノユウスケ」


ある家族の一員であり、社会の歯車のひとつである。
真面目だが、内気で無口な、そしてちょっと変わった子である。


家族の前では、自立する社会人で居なければならない。
一人暮らしさえ始めれば、会うこともなくなるだろう。


社会の一員としてこれからもがんばらなくてはならない。
あと40年ほど、この会社で働くのだ。
フジノの仮面をかぶり、生きなくてはならない。
フジノとして友達をつくったり、時には恋愛もしなければならないかもしれない。
もしかしたら、フジノは結婚もするかもしれない。
そうなれば、家でも仮面が脱げないことになる。
いや、無いか。


役だから、と言わずにスクラのカラーも出して行きたい。
与えられた役に従うのではなく、自分から役を創る。
何しろ、この作品に監督はいないからな。



人生という名の、ロールプレイング。